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EVERY DAY
08

「え゙!!?」

くじを開くなり、みずほが唸った。
その紙には『当』の文字。

「あははっ、おめでとー!」
恵里が笑いながらみずほに自分のはずれくじを見せつける。
当りでもこんなに喜べない当りは今までにあっただろうか。

みずほが落胆している間も箱は回っていき最後に達治が回収した。

「あれ?2人だけ?」
当たりくじを引いたのはみずほ含み、二人だけだったらしい。クラスからは3人選ばれなければならない。

「おかしいなあ」と言いながら、達治は箱の中に余ったくじを全部開け、クラス一人一人のくじを確認して回った。

その結果、
「えーっと、どうやら俺の作り間違いと言いますか。もしかしたら入れ忘れてどっかに置いてきたのかも…。」
最後の当たりくじを持った人はいなかったので、達治のミスということになった。

「これからもう一回箱を回すというのも申し訳ないので……

恵里!やってくれるよな!」

突然投げかけられた言葉。

「は、はぁ!!?」

恵里はものすごく不満そうだ。
それもそうである。せっかく自分ははずれくじを引いたのに、ただ知り合いだからという理由だけで面倒な仕事を任されようとしている。

「お前の友達も、一緒なんだからいいだろ、な?」

達治、そしてはずれくじを引いたクラス全員から懇願の眼差しが恵里に向けられる。

「うぅ……、……はい。」
さすがの恵里も断りきれなかったようだ。仕方なく頷いた。





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あきゅろす。
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