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EVERY DAY
02
戸川恵里。
大学で初めてできたみずほの友達である。
学生番号は五十音順で、みずほと恵里の席は前後だった。
恵里の髪は茶髪にロングで、内側に丁寧に巻かれていた。服やバッグは街の百貨店に入っているようなブランドものばかり。
大学生というよりはモデルのようで、恵里には失礼だが、みずほはどうしても同い年には見えなかった。
恵里もみずほと同じようにここへ来て一人暮らしを始めた。
しかし、彼氏と一緒に来たため、今ではほとんど彼氏の家に住み着いているらしい。
10分間の休憩はあっという間に終わってしまった。
その後も授業の履修方法、食堂の利用、教科書販売……等長々しく説明がされていく。
再び休憩がとられたのは12時ぴったりで、昼休みとして一時間設けられた。
長時間、あまりに退屈だったので学生は皆ぐったりしていた。
「みずほ、せっかくだから、食堂行こーよ!
この学校、学食おいしいって有名だし♪」
恵里がバッグを片手に立ち上がった。
「あ、いーね!行こ行こ。」
みずほは今日購買でパンを買うつもりだったので幸いにも弁当を持って来ていなかった。
みずほに弁当を作れる能力があるのかと言われればそれもないのだが。
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