EVERY DAY
14
「まーちゃん、ちょっと急ピッチで飲みすぎたのよ…。」
早妃が戻るとげっそりした雅哉がカウンターで突っ伏していた。
支度を済ませた早妃は厚化粧をし、カツラをつけていた。
「うぅぅ……。」
唸る雅哉に美鈴が肩掛けをかけやり、みずほが水を雅哉の横に置いて、
「もう少しして雅哉が落ち着いたら帰ります。」
と言った。
「まーちゃんこんな状態だし、あたし送ってくわね。ちょっと抜けるけどいい?」
早妃が雅哉の隣に座り、美鈴に目を向けると美鈴が微笑んでから頷いた。
「こんなところでよかったらまた遊びに来てね。」
口元を少し上げ、目を細める美鈴の笑顔はやっぱり綺麗だった。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!