EVERY DAY
12
「でもあたし達に気を遣ったのか、突然オカマになるって。
止めたんだけど聞かないのよ。
あんなに無理して…。」
「…そうなんだ。」
深刻そうな早妃の口調にみずほもつられてしまう。
隣を見ると雅哉が突っ伏して震えている。
良子の話を聞いてまた涙が出てきたのだろうか。
「じゃ、あたしも用意してくるわ。好きにくつろいでて。」
真剣な顔をしているみずほに微笑むと早妃も奥に入る。
「大丈夫?これで涙拭きなよ。」
みずほは近くにあったペーパーナプキンを雅哉に差し出した。
「…………。」
「……雅哉?」
「ぎもぢわるい゙…。」
赤かった雅哉の顔はすっかり青ざめ、げっそりしていた。
「ちょ!ちょちょちょ」
「もぉ゙…吐ぐ…」
「トイレー―――ッッ!!」
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