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EVERY DAY
11

「あら、もうこんな時間。」
時計を見るともう16時半前だった。


「5時から開店なのよ。ちょっと準備してくるわね。」
早妃と良子にあなた達も早く支度しなさいねと告げると美鈴は奥へと入っていった。



「はい…。それじゃあ僕…あ、いや私も支度してきます。」


良子も美鈴に続いて行ってしまった。



「…本当はこんなこと、させたくないんだけどね。」
3人になってしまった店内。
グラスに水を注ぎながら早妃が静かに口を開いた。


「良子は元々ここの常連さんでね、家も近かったし。
奥さんと子供に逃げられて、マンション出て、行く宛てのない良子にママがここに住んだらいいって誘ったの。
ここでゆっくり仕事探せばいいって。
はい、どうぞ。」
雅哉に水を差し出しながら話を続ける。




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あきゅろす。
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