EVERY DAY
06
「ふふっ。あなた達みたいな子がオカマと会って話すことなんて滅多にないものね。
あ、煙草大丈夫?」
美鈴がみずほの隣に座り、みずほの了解を得てから持っていた煙草に火を着ける。
男だと分かった後でも美鈴はどうしても女にしか見えなかった。近くで見てもそれは変わらない。
「二人は恋人同士?」
美鈴がにっこり微笑んでフーッと煙を吐く。
「やっぱそう見えます?」
雅哉がにこーっと笑い返す。
「違います!!
あんた何言ってんの。」
みずほは即座に否定して雅哉をじろりと睨んだ。
「てかあんた彼女いるんじゃないの?
さっきの子…。」
「橋本さんのこと?」
さっきというのは今から数分前。
この店に来る途中のことだった。
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