[携帯モード] [URL送信]

EVERY DAY
02

早妃の働くスナックはアパートから徒歩で30分ほどのところにあった。


―全然近くないじゃん…。―

体力バカなのか、早妃は一人ケロリとしていた。

みずほ達は風俗店の密集地にでも連れて行かれることを予想していたのだが、早妃の店は周りに公園やスーパーがあり、全く華やかさのない住宅街のなかに小さくひっそりと建っていた。


店は閉まっているようで、店内はガランとしていた。


「開店は5時からなの。中にママがいるから開いてるはずなんだけど……

あっ、ほらねぇ。」


店の入り口に立ち、早妃がドアを引く。


「そこらへんに適当に座ってて。ママ呼んでくるわ。

ママ〜ぁ。」


二人を残して早妃は奥へと行ってしまった。




[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!