EVERY DAY
10
「まーちゃん!!」
―まーちゃん?―
―まーちゃん……?―
オカマが叫んだ名前に二人は「?」を浮かべたが、少し考えて雅哉のことだと気付く。
「ていうか何でこの子の部屋から出てくるの?
あんた達…付き合ってんの?」
「いえ、違います。」
オカマに腕を掴まれ、連れ去られようとしている危機的状況であるにも関わらず、みずほは冷静に即答する。
「ふぅん…。
まぁそれは後でいいわ。ゆっくり三人で話しましょ。」
早妃は空いた方の手でがっちり雅哉の腕を掴み、自分の部屋へと向かう。
そして二人は未知なる世界へ…―。
本日二度目の雅哉の悲鳴がアパートに響き渡った。
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