EVERY DAY
09
ピーンポーン
「あ、誰か来た。」
昼食を食べ終え、使った食器を洗い、二人でワイドショーを見ているところだった。
「俺、なんか嫌な予感がする…。」
雅哉は縮こまってガタガタ震えていた。
「?」
「うふふ、どーも。」
みずほがドアを開くとそこにはさっきのオカマが立っていた。
「あのね、ここの隣の部屋の男の子いたじゃない?
今行ってみたんだけど留守だったの。
あなた仲良さそうだったからちょっとお話聞かせてもらおうと思って。」
「あぁ、雅哉なら―…。」
『ここにいる』と言おうとしたが雅哉の様子を思い出し、黙っていることにした。
雅哉は部屋の隅で小さくなってみずほとオカマのやりとりを聞いていた。
「立ち話も何だし、まだちゃんと片付いてないんだけど、お茶入れたからうちに来て話しましょ。」
オカマはがっとみずほの腕を掴む。
「えっ!?あ…ちょっ…。」
「!!」
―みずほがオカマの世界へ連れてかれる!!―
正直オカマには会いたくなかったが
「みずほ!!」
気付けば玄関へと飛び出していた。
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