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EVERY DAY
06


「はい。そうですけど…。」

驚いて固まってしまった雅哉を余所にみずほは落ち着いた様子で答える。

「あら、そうなの!?
あたし今日からその奥の部屋に住むことになったのよ。
吉田早妃よ、よろしくどうぞ。」

一通り挨拶を済ませた男は、手を差し出して握手を求める。
顔には愛想の良い笑顔が浮かんでいる。

「そうなんですか。この部屋の隣に住んでる寺崎みずほです。」
至って普通に振る舞い、握手に応える。

雅哉の方はかなり大きなショックを受けているようで、さっきから身動き一つしない。
おそらく今頃築き上げていた妄想の世界が崩壊しているところだろう。

「あ、この人はあたしの隣に住んでる山川雅哉君です。」
固まっている雅哉の代わりにみずほが自己紹介をする。

自分の名前が出てようやく意識を取り戻した。
「や、山川雅哉です。
よろしくお願いしま…
「うふふ、可愛い〜。」」

雅哉が言い終わらないうちに早妃が雅哉に抱きついた。


一瞬の出来事だった。


「ひ…


ヒィィイイッ!!!!」


雅哉は何とも情けない叫び声を上げた。




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あきゅろす。
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