EVERY DAY
16
「あ、おかえり…。」
後ろを振り向くとゼーゼーと息の荒いみずほがいた。
雅哉は玄関で立ち止まっていたようだ。
「た…ただいま…。」
「みずほ、」
「……………。
ちょっと…いいかな。」
雅哉が何かを言いかけたが、荒い息を整えてから遮るように言い、雅哉を部屋へと入れた。
みずほが軽く息を吸い込む。
―なに緊張してんの。普通に言えばいいんだよ。―
言い方は色々考えていたが、忘れてしまったのでもう率直にいうことにした。
「あの…さっ!!自分で言っといて悪いんだけど、
合い鍵…っ
返してほしいんだっ…。」
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