EVERY DAY
07
「あ、あったあった。」戻ってきたみずほの手には鍵が握られていた。
「じゃあこれ、合い鍵。今日みたいに外で待たせるのは悪いから。」
はい?
「いっいや、それはさすがにヤバいんじゃ…。」
いつもへらへらと笑っている雅哉が珍しく顔を赤くして焦っていた。
「何が?」
「彼氏とか怒るだろうし、こんな俺だって一応男だし…。」
おそらくみずほに男だと思われていないのだろう、自分で言いながら情けないというか虚しくなった。
みずほは蛇口をひねり、食器についた泡を水で流していく。
「彼氏なんていないし、それに
あたしら友達じゃん。」
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