EVERY DAY
01
-恋する男心-
<え!?
それで部屋入れちゃったの!?!?>
電話越しから聞こえる友人の声。
あまりの大きさに耳がキーンと鳴る。
みずほは今日一日の出来事を高校時代の友人に電話で伝えていた。
「え、うん。どしたの?」
<どしたのじゃないよ!?
みずほ一人暮らししてるんだよ?>
「うん。分かってるよ。」
<…………。
会ったばっかの全然知らない人、部屋入れて襲われたって誰にも助けてもらえないんだよ?>
さっきとは違って、友人は随分落ち着いた様子で静かに言う。
「あはは、あいつはそんなことするような奴じゃないよ。」
<………はぁ…>
みずほのあまりののんきさに深いため息をついた。
だが、みずほには隣の部屋に住む男、雅哉が人に危害を加えるような人間だとは思えなかった。
確信はないが何となくわかる。
中学、高校と仲が良かった男友達のように、雅哉とも同じように付き合っていける気がしていた。
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