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EVERY DAY
10

―こうやっていつまでもじゃがいも握りしめてるわけにもいかないし…―
再びじゃがいもとのにらめっこが始まろうとしたとき、



「どしたの?」


ぎゅう

「ギャー――ッ!!」


突然雅哉に後ろから抱きしめられたのだ。
もはや叫びキャラになりつつあるみずほ。


「そんなびびらなくても…」
ただのスキンシップじゃんと雅哉は朗らかに言っていた。

この男相当アホのようだ。

ゴゴゴ…

どこからともなく聞こえてくる地鳴り。

「みずほ?」



振り返ったみずほは鬼の形相をしていた。
右手には包丁を持っている。


「ごっごめっ…!!!!
落ち着け!!謝るから!!そんなに怒るとは…!!」


誰でも怒ります。




みずほの手から包丁が投げられた。




だんっ!!


「ひぃっ!!」




包丁は雅哉から少し離れた壁へと真っ直ぐに突き刺さっていた………。





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