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EVERY DAY
13




「今日はありがと!」

時刻は夜10時を回り、そろそろ帰らないと彼氏が心配すると恵里が帰ることになった。

アパートの下にある駐輪場で雅哉とみずほは恵里の見送りに来ていた。

早妃はというと、楽しげに美鈴の話をしていた最中に携帯が鳴り、そのまま話し込んでしまったので外に出ることができなくなったのだ。

「夜遅いから気をつけて!俺送って行こーか!?」

と雅哉は言ったが、

「逆に心配だよ。」

とみずほにつっこまれてしまった。


「雅哉くん、状況報告よろしくね。」

恵里はそうぼそっと雅哉に伝え、

「じゃあまた明日!学校のことでわかんないことあったらメールする!」

とみずほに言って自転車に跨った。

「状況報告って何!?」

とっさにみずほが聞く。

「うふふ〜内緒♪」

そう言って恵里は自転車をこぎだし、

「また遊びにくるねー!」

と遠ざかりながら手を振っていた。




「報告って何の?」

小さくなる恵里の姿を見ながらみずほはさりげなく聞いた。

「ん?何が?」

「何とぼけてんの!」

「んー………。

ねー、みずほ、抱きしめてもいい?」

恵里の姿も見えなくなり、自分の部屋へ戻ろうと歩き始めた時、雅哉が突拍子もないことを言い出すので思わずみずほは立ち止まってしまった。

「はあぁ!?!?あんた、何言ってんの!?」

「だめ?」

「だめに決まってるじゃん!」
少し距離を縮めてきた雅哉を追い払うようにみずほは自分の顔の前で手を振る。

「ちぇ。みずほのケチ!」

拗ねた雅哉はみずほを追い越して先々と階段を登っていく。

「はぁ!?ケチって何よ!?
ケチとかそういう問題じゃないでしょ!」

間違ったことを言っているのは雅哉なのに、と納得がいかないみずほは自分の前を行く雅哉を追いかけた。

"状況報告"の話を雅哉上手く逸らされた、というのも気付かずに。





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あきゅろす。
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