EVERY DAY
07
「学校めちゃくちゃ近いじゃん!
いいなぁ、こんなとこに住めて。」
みずほのアパートに着いた恵里は辺りを見回し、学校を見つける。
恵里の住むマンションは学校から少し離れており、自転車で10分ほどかかるらしい。
駐輪場に自転車をとめ、みずほはバックから部屋の鍵を見つける。
そこにバイトを終えた雅哉が自転車をとめに入ってきた。
「雅哉!
おかえりー。」
てっきり昨日のことを引きずっているとばかり思っていた雅哉は明るくみずほに話しかけられて一瞬固まってしまった。
だがすぐに顔を緩ませると
「ただいま。」
と優しく返事をした。
そしてすぐに横にいる恵里に気がつく。
「そっちのキレーなおねーさんは!?」
雅哉の目が瞬く間にキラキラと輝いた。
「学校の友達。」
「戸川恵里です。よろしく、雅哉くん。」
「よろしくー。」
雅哉はデレデレしながら恵里に挨拶をした。完全に目は恵里の顔に釘付けになっている。
「今日、恵里と一緒にご飯食べようと思って。
さっちゃんも誘うつもりなんだけど雅哉もおいでよ。」
「え!いいの!?」
恵里に釘付けになっていた目がみずほに向けられる。雅哉は喜んで承諾した。
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