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EVERY DAY
06

「どしたの?
橋本さん、今日休みだよね?」
智美の方を見ずに雅哉はプレートをホワイトボードに貼り付けながら話しかける。

「雅哉が帰る時間見計らって来たの。
雅哉帰る準備万端じゃん!」
智美はバックを肩にかけた雅哉を見て「ジャストっ!?」とケラケラ笑う。


「彼氏は?」

「彼氏、今バイト行ったとこ。せっかく一緒に休みとったのにバイト入ったんだって。」
智美がぶーと膨れたまま続ける。
「雅哉!今日うちおいでよ!どーせ彼氏だって朝まで帰って来ないし。」

さっきとは真逆のニコニコとした笑顔を雅哉に向ける。
が、雅哉は前を向いたまま智美の方を見ようとしない。
雅哉がはぁ、と一息つく。

「ごめん、今日そんな気分じゃない。バイトあるし。」

自分の腕に絡まった智美の細い腕を優しく振り解いて雅哉は部屋を出る。
当然のように智美はついてくる。そう簡単には引き下がらない。

「………ほんと最近付き合い悪いよね。」
智美は低い声で言い、雅哉をキツく睨む。
その睨みに負けて雅哉は立ち止まった。
「………ごめん。」


「………………女の子の誘いを断るなんて…。
いーよ。でも今度何か奢ってもらうから!
…今度は断らないでね。」

智美は微かに笑うと雅哉を置いて店を出て行った。




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あきゅろす。
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