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EVERY DAY
04


「ねーねー、みずほは彼氏とかいないの?」

自分の話が済んだ恵里はパッと話題を切り替える。

「い、いないよ。」

突然質問を投げかけられ、みずほはたじろいだ。

「好きな人は?」

「それもいない。」

恋愛の話を期待していたらしい、みずほの即答ぶりに恵里は少ししょんぼりする。

「恋しよーよ!恋!

ほら、タラシとかさ!」

「タラシって………雅哉のこと?

ないない。」

みずほは苦笑いを浮かべて手を振る。本心だ。
みずほにとってはどうも雅哉は恋愛対象として見れないのだ。

「だよね。タラシだし。」

タラシを連呼する恵里がおかしくてみずほは声をあげて笑ってしまった。


恵里にはまだ伸二の話をしていない。元カレの話などする必要ないと思っているのもあるが、自分にとってはまだ触れられたくない傷だ。

昨日、雅哉には話したが、話をしながら泣きそうになった。
地元を離れたから大丈夫だと思っていたが、まだ忘れきれていないのだと痛感した。
もうすぐ一年経とうという今もこの傷をどうすればいいかわからない。
忘れられない。




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