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EVERY DAY
03


予定が決まると恵里はすぐに携帯を取り出し、彼氏に晩ご飯を食べて帰るとメールを送る。

「ユウくん、今日学校と練習なの。」

恵里と恵里の彼氏、ユウくんの学部は別々で、昨日みずほ達は説明会で恵里の彼氏が休日だったが、それと入れ替わりでユウくんの学部は今日が学部説明会だ。

ユウくんは高校の時にバスケ部でそのまま大学でも続けているらしい。
昨日会った小笠原達治は彼の高校時代の先輩であるが、達治はもうバスケをやっていない。

まだ4月に入って3日しか経っていないが、新入部員も春休みからすでに活動が始まっていたらしい。


「恵里はもうマネージャーはやらないの?」
メールを送信した恵里にみずほが聞いた。

すると恵里は少しはにかんで笑った。
「うん。自分のやりたいことしたいなって思って。
マネージャーの仕事も好きだったけど、それはユウくんとちょっとでも長くいたかったからで、
大学になって今はほとんど一緒にいれるようになったから、いいかなって。
ユウくんもそれでいいって言ってくれてるし。」

恵里は真っ直ぐ前を見たまま話をする。少し頬が紅潮している。
ユウくんの話をする恵里はいつもこうだ。


付き合って3年も経ったと言っているが、まるで付き合い始めの女の子のような表情なのだ。
そんな恵里を見る度、彼のことが本当に大好きなんだという気持ちがひしひしとみずほに伝わってくるのだった。



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