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EVERY DAY
02

「タラシとオカマが近所に住んでる!?」

そのことを話すと恵里は大きな声を上げて目を丸くした。あまりに声が大きかったので、みずほは思わず恵里の口を塞いでしまった。

4月3日。

前日に約束していた買い物をするため、二人で都心部ある大型デパートに行った。みずほの大学は都会から駅三つ分離れた郊外にある。

ひと通り買い物を済ました帰り道でのことだ。今の生活や過去の話など互いに話し合っていた。
恵里の(彼氏の)マンションの管理人はかなり口うるさいおばさんらしい。気の済むまで愚痴を吐き、恵里はみずほのとこれはどうなのと尋ねてきた。

「んー…なんか、変わってるの多いかも……。
隣に住んでる男の子は女の子大好きらしくて、その反対隣に住む男の人はなんていうか、コレ?」
みずほは"コレ"の正体を言わず、口の横に手を添えるジェスチャーをした。

恵里は楽しそう!と目をキラキラ輝かせ、二人に会いたがる。

「じゃあ今日うちに来る?」

みずほがそう言うと恵里は飛び上がって喜んだ。
そのまま成り行きで晩ご飯もみずほのうちで食べていくことになった。



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