天使の力と魔導の力が相殺する──
初めから、わかっていた。
相いれぬ力だと……。
許されぬ、想いだと。
それなのに止まる事を知らぬ心。
お前になら殺されてもいい──
本気でそう思った。
でも、お前は笑うから。
自分の全てを無くしても、俺を……俺だけを選ぶと。
きっとお前の真っ白な翼は俺には眩し過ぎる。
それでも、お前の傍にいたいと願わずにはいられない。
どうか──
いつも、いつでも笑っていてくれ。
それだけで俺は救われるから。
お前だけが俺の道標<ひかり>だから。