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狼の鳴く静夜
7*


組長はゴクッとわざといやらしく喉をを
慣らせて俺の精液を飲み込んだ。
野郎に咥えられるのも、イかされるのも
飲まれるのも全てが初めてで、快感の所為もあってか頭が混乱して思考が定まらない

「なかなかイイ味がする…。
蘭と言ったか、やはり猫が似合っている」

組長は楽しそうにそう言うと、萎えた俺のモノを再び扱き始めた。
巧みに動く指に、俺はなす術が無かった。

「や…めっ…く、」

「なんだ?声を抑えているのか。面白い」

俺は自分の行動が余計に組長を煽っているとはつゆ知らず、恥ずかしさのあまり、
ただひたすら声を我慢していた。
そして、片手で俺のを弄ったまま、もう
片方の手が下に下がっていった。

「お前っ…ど、こ…ッッッ!!や、やめろ、



やめろっっ!!!」

ドンッ!!
俺は、組長を蹴って距離を取った。
何だ…今の。何で今自分があそこまで過剰な反応を起こしたのか分からない。
ただ、震えた。
気持ち悪いとか、恥ずかしいとかじゃなく、怖かった。恐怖が身体を支配した。

何故だ。

「今の騒ぎは一体!?」

スパンッと襖が開き、本山が入ってきた。裸の俺なんかお構いなしに、部屋の状態と組長と俺を見て粗方理解したのだろうか。俺が蹴ったことで変に崩れた組長の浴衣。本山は血相を変えて、俺を睨んだ。
そして、ガッと言う音とともに、俺の身体は縛られたまま受け身を取れる筈もないので、後方へ吹っ飛んだ。

「貴様、組長に何をした!!!」

衝撃で口を切ったのだろうか、口の中が
鉄の味でいっぱいだ。
俺は先程の出来事で完全に思考が停止している。正直本山なんか構っていられない。

「よせ、コイツに服を着せてやれ。
あと俺の隣の部屋にコイツの部屋を作れ」

「ですが、組長っ…!」

「命令が聞けねぇのか。」

「は、はっ!!すぐに!!」

本山が出て行くと、組長が俺に近付いてきた。俺は一定の距離を保つために後ろに
下がって近付かないようにする。
だが、壁に背中がぶつかってこれ以上は
逃げ場がないと知らされる。

「やめろ…く、来るな…。」

汗が吹き出て震えが止まらない。
笑える話だがすっかり自身も縮みあがって親父に怒られてるガキみたいだ。

「悪かった。もうしない、安心しろ。」

組長は本当に悪いと思ってるような顔をした。頭に手をおかれ、俺がビクッと反応したことによって、余計に眉が下がった。

「あ…」

何とも言えない罪悪感

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