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93゚
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「詩遠。いつでもここに来て良いからね?…ここは詩遠の家でもあるんだから」
 
1人で考え込んでいると、蓮さんがこっちを見て言う
 
するとさっきまでもモヤモヤが消えた
 
喜怒哀楽が激しいな
 
「うんっ!!」
 
「荷物まとめておけよ?明日は本家行くから」
 
行動早っ
 
幸慈の本家と教会は近いらしい
 
ヤクザと教会ってのは合わないかもしれないけど、本人達は気にしてないっぽい
 
マンションより本家の方が安全で仕事は大抵、本家でするからなにかと本家が良いと言っていた
 
なんか…組の人とかも居るわけでしょ?
 
大丈夫かな
 
「蘭さんっ!!色々頑張ってね」
 
そう言うと蘭さんは顔を真っ赤にして、部屋へと走っていった
 
蓮さんは素直じゃない弟って言ったけど
 
ただ、蓮さんの事になると周りが見えなくなっちゃうだけじゃないのかな?
 
「明日の何時くらい?」
 
「10時くらいだ。俺は午後から仕事入ってるから」
 
じゃぁ、午後は1人で過ごせと?
 
「今からまとめてくるね?」
 
「じゃ…俺は帰る。明日来る」
 
幸慈が帰ったあと部屋に戻って荷物をまとめる
 
大きなボストンバックにばぁちゃんの貯金張、指輪、ネックレス…ばぁちゃんの物は全部入れた
 
写真も。
 
後は服とか服とか服。
 
幸慈が服をやたら買って…こんなに着ないって言ってんのに買う
 
金の感覚が変だよね
 
明日に備えて早く寝よう…
 
色々不安があるけど、幸慈居るし…大丈夫だよね
 

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