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わぁ…またこれはでかい店に着きましたね。幸慈さん
 
「こーじ、なんでこんな高そうな店に来るの?俺、普通なところ行きたい」
 
そしたら幸慈は不思議そうな顔をした
 
まさか…ここが普通な店だと…?この坊っちゃんめ…
 
「町行こ?そこの白いペットショップ」
 
車から出ようとした足を引っ込め助手席に座り直す
 
幸慈も車を出すため、運転席に座り直した
 
「あぁ…そこ右…………ここ左…あぁ…左」
 
「……あのなぁ、直前に言うのは止めてくれ。遙じゃねぇんだから」
 
遙さんは俺が直前に言っても、言ったとおりに車を動かしてくれる
 
その癖で同じように言ってると呆れたように言われた
 
暫くして白いペットショップに着いた
 
やっぱり人気だなぁ…俺もよくばあちゃんと一緒に来たけど、そのときは行列まで出来てた
 
「こーじ!!早く!!」
 
「あぁ」
 
また優しい笑顔を向けてくれる
 
店の中に入ると店員さん、お客さんが皆一斉にこっちをみた
 
幸慈…だよね?
 
「こーじ…店の外で待ってて?」
 
「いや、いる」
 
んー…そんな事言われてもみんなビビってるもん
 
「駄目…?」
 
「ちっ…わーったよ」
 
幸慈が店の外に行ったのを見送り、猫のコーナーに行く
 
わ、ちっちい…可愛い
 
子猫…子猫…白っていいかなぁ
 
真剣に選んでいると肩を叩かれる
 
「なーに探してんの?」
 
髪の毛を盛りに盛った金髪の人が、にっこり笑って隣にしゃがみ込んできた
 
この人も猫買いに来たのかな?
 
「あ、子猫探してんの…可愛いのいないかなぁって」
 
「俺も探してたんだ………可愛い子猫ちゃんをね」
 
そっかぁ…
子猫って今人気なのかな?
 

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