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(18)
「よ、蓮」
初めて幸慈と会ってから一つ気が付いた事がある
幸慈は毎日のようにここにくる
なんでだろう…ここに大切なものがあるから?
違うよなぁ…だってみんながそうじゃないって言ってるもん
あ、なんかあれから力が凄いんだ
1つは動物たちと会話ができること
その前に動物たちの会話が聞こえ、今では出来るようになった
2つは人の寿命がわかること
蓮さんの親戚に会ったその夜に、予知夢みたいなのをみて次の日に亡くなった
3つは予知夢?ができること
おばあちゃんが引かれそうになったときの予知夢
小鳥に聞いてもはぐらかされる
みんなして仲間外れするんだ…別にいいもん…
遙さんと遊ぶから
「こーじおはよう。遙さんは?」
「今日は居ねぇよ…そんなに遙に会いてぇのか?」
幸慈の後ろをみるといつもいる遙さんがいない
ちぇ…今日は楽しくないや
「うん…だってこーじ、蓮さんとばっか話してて楽しくないんだもん。蘭さんは辛そうだし…」
「詩遠ーー!!ご飯だよー?蘭呼んできて!!幸慈はご飯いるー?」
家中に大きな声で叫ぶ蓮さんの声が響く
「はぁぁい!!こーじ、食べるなら先行っててね」
一応返事をし、二階に上がる
蘭さん大丈夫かなぁ…昨日…声が…うん。
普通に聞こえてたし。でもまぁ、蓮さん嫉妬深そうだし…うん
「…蘭さぁん?ご飯だって。大丈夫?」
ギギっと奇妙な音をたてながらドアを開ける
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