93゚ (22) そんな凄い人と話しちゃったわけ? 「あのね、さっきの人は薔薇の貴公子って言って…困っている人がいたら助けてくれる人なんだぁ!!」 「ケホッ…本名は黒崎 真琴さんだよ」 咳を混じりながら、笑って言う沙夜 そう言えば沙夜、カーディガンとか良く咳するけど、なんか調子悪いのかな? 「で、いつも二人でいるんだよな!!眠り姫とな!!」 うんうん。と志紅は頬を染めて話す 「本名は…ゴホッ白崎 瑠璃さん。いつも寝てるから、ケホッ眠り姫って呼ばれてるの」 さっきより気分が悪そうな沙夜が、憂に寄り掛かる 憂は沙夜の背中を擦り、抱き締める 志紅もそれに気付いたように沙夜に近付く 「なんかあったの?」 俺の顔を覗く…えーっと黒崎 なんでこの人は俺の顔を覗くんでしょうか? 「沙夜がなんか様子変なんだ」 「あー…ら。稀納さんっ!!お薬また忘れちゃったの?」 咳をしながら、沙夜がこくんと頷く ありゃりゃ…とポケットを探るが、思い出したように白崎?のバックを探る [←][→] [戻る] |