君には見えない僕の気持ち(乙女)♭
あなたはいつも誰かと一緒に楽しく笑っている。
その笑顔は微笑ましくて――でも僕の心の中にじわり、と突き刺さる。
誰にでも笑顔を振りまかないで下さい。
その笑顔は僕だけのものじゃないのがたまらなく寂しいんです。
僕がそう思っていても彼女は気づくことなく、幼馴染達と話している。
“どうやったら彼女を独占できるのだろうか”
気づいたころにはそれしか頭の中になかった。
その思考に至ってから、僕は相当狂っている。ということに気がついた。
しかし狂っていてもいい。彼女がいればいい。
いっそのことならどこかに監禁してしまいましょうか。
僕以外の誰の目にも届かないところへ…
次から次へと溢れ出る狂気を抑えきれず、全身が震え上がるのを感じた。
彼女は僕だけを見ていればいいんです。
僕以外の男(ひと)と付き合うなんて許しません。
あなたにはちゃんと僕を狂わせた責任を取ってもらうんですから…
君には見えない僕の気持ち
(だから…今夜あなたを攫いに行きます)
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