novel
きすまーく
「うわ最悪」朝、鏡を見たら私の首には紅い痕が付いていた。虫にさされた訳でもなく、付けた人物は明らかだった。何故ならこの痕を付けた犯人には今までに何度も痕を付けられている
まあいわゆる「きすまーく」ってやつ
私は部屋に戻り私のベッドの上で綺麗な顔をして(くそう、憎たらしいくらい綺麗)寝ている「きすまーく」を付けた犯人を睨んだ
銀髪の細い髪に今は閉じているけど緑色の瞳、日本人離れした綺麗な顔。私なんかが彼女でいいのかってくらいに勿体ない。枕元に近付いて、じっと寝顔を眺める。小さく、規則的に聞こえる寝息「綺麗…」そっと、細く綺麗な銀髪を触る
「…馬鹿隼人」「誰が馬鹿だ」あまりにも綺麗で憎たらしくなってきたので文句を言ったら返事が返ってきた。寝てたんじゃないのか
「おはよー」「ああ、」「てかさー、きすまーく目立つ」「は??知るかよ」「学校行けないじゃない」「そんなの簡単じゃねーか」「え??」
ぐるりと私の世界は反転した、目の前には相変わらず隼人がいてその奥には白い天井が見えた。隼人の左手は、頭の上まで持って行かれた私の両手を掴んでいる
「学校、行かなきゃいーだろ」
耳元で囁かれたその言葉。次に来た快感を合図に、私はもう何もかんがえられない
嗚呼、また欠席
でもこのままでいたいから..
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