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'13 10 rkrn土井先生(現)
痴漢に遭ってしまった。
たぶん、そう。人の手の平がお尻に当たってる …気がする。
正直かなり不快だけど、混雑時の電車内で人がすし詰め状態なわけで。 …どうしよう。
―――――――(すり、)
「!!!」
痴漢はとうとうお尻を擦りはじめた。やばい、これガチだ!!
いざとなると声が出ない。誰か、たすけて、
―――――――――――――ダンッ!!!
「 ……わたしの生徒に何をする。」
(土井、せんせい、)
痴漢の身体が思い切りドアに打ちつけられた。
いきなりの行動に周りが固まってるよ、先生。
てかそのサラリーマン結構がたい良いのに、細身の土井先生の拘束にびくともしてないんだけど。
さっき声も普段の温厚な先生からは想像できないくらい低くてドスがきいてた。一瞬誰、と思った。
駅に着くと先生は痴漢男を駅員に放り投げた。 …その間ずっと手をつないでいた。
「あの、土井先生、ありがとうございました…」
「すぐに気付いてやれなくてごめんな。頑張ったな。」
わたしにいつもと同じあったかい笑顔を向ける。さっきの無表情と大違い。
ふ、不謹慎だけど、そのギャップが、かかか格好良い
離れた広い手の平が惜しいと思ってしまった。
END
土井先生は管理人の永遠の憧れ!
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