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幼馴染みと!
・真田家次男のクセ




―――――――パコーン、 …パコーン、パカンッ…






「――――――――……はぁッ!! ……いつまで隠れているつもりだ、よもぎ。」



(ひょこっ)『隠れてたつもりはないんだけど…よく気付いたねー』




「まぁな。珍しいな、お前がストテニ場まで来るとは」





『うん、えーとね、ちょっと自主練してるの見たくて』




「?たまに学校で観に来てるだろう。
こないだ、蓮二のやつがよもぎが柳の木陰で観戦してるのを見つけて

“座敷わらしがこっちを見つめてるな。”


とか言ってたぞ」




『狽ミとの事を妖怪扱い!! 今日は違うの、弦くんのを間近でみようと思ってー』





「?? まぁ構わんが……」










――――――――――30分後―――――――――――






(ソワソワソワソワソワソワソワソワ)『(うーん…)』




(パカッ)「ふんッ! ………よもぎ。居てもいいとは言ったが、
そうも見るからにソワソワされるとさすがに気が散る…




一体なんださっきからモジモジしおって」





(ソワ…)『……弦くん、 ……スマッシュとか、練習しないの?』





「壁打ちは基本打ち続けることが鍛練となるんだが」






『でっでもさ!じゃあ技の練習とかは!?風林火山雷の“風”とか“火”とか“雷”とか!!』





「伯タ定的だな



まったく、それならそうとはっきり言わんか!今更なんでそれを見たがるんだ?」






『いいからいいから!!やってやって!』






「ったく……“侵掠すること火の如く”!!」



――――――――ドゴォォォォォォオ!!(……ストッ)




『!!!』(狽メくっ!)




「“疾きこと風の如く”!」



――――――――スパァァァンンンッ!(……スト、)



『おぉっ!!!』(ピクピクッ!!)





「?(よもぎの阿呆毛が反応している…)



――――“動くこと、雷霆の如し”ッッッ!!」




――――――――ドッッッッッッ!!!(……ストンッ!)




『ふわああああ……………!!!』(キラキラキラ!!)




「……………お前はさっきから何に反応しているんだ!!」





『クセだよ!癖!!弦くんがスマッシュとか決め技でポイント取った時の!!!』




「クセだと……………!?蓮二は何も言っていなかったが?俺のどこに問題があるというのだ!」




『全然そんなんじゃないよ〜 ポイント決めた時だけだもん



弦くん点が入ったらね?こう、ストッ!って、
グリップから、ラケットの根元…三角の穴空いてる、


スロートって言うんだっけ?それに向かって持ち手を滑らせるの!ストンッ!!って〜』



「……?そんなことしてたか?」




『してるしてる!』





「……………だとすればそれは試合中に気が緩んでいる証拠だな、改めんとならん」





『狽セっ!ダメっ!!直しちゃ駄目!大丈夫だよ、幸村くんに言ったらね?

“本当かい?そういえばそうだったかも……よもぎっちゃんよく見てるね”って言ってた


幸村くんが言うんだからきっと他にだれも気付いてないよ!』





「何をそんなに必死になるのだ!」












『だってなんか格好いいもん!それに絶対気付いてるの私だけだから!直しちゃ!駄目!!』





「……………うむ(そこまで言われると逆に意識する…)」






END





主人公が何言ってか分からなかったひとは単行本Genius349の4コマめをどうぞ。

踊るテニスをご覧になったことがある方はお米のひとが忠実に再現なさってますッスよね


あれに痺れる憧れるゥ!!


でもあれ……なんだろう(真剣





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あきゅろす。
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