王者立海生の日常 海堂の気持ち 海堂があてがわれた部屋に戻ると、桃城がさっそく絡んできた 桃「おーうマムシ!!随分遅かったじゃねえか、どこまで走りに行ってたんだよ」 海「………………まーな」 桃「まーな、って…質問の答えになってねーぞ!!」 海「…………まーな」 桃「…………眠いのか?」 海「…………まーな」 桃「……眠くないのか?」 海「……まーな…」 桃「Σどっちだよ!!」 越「ちょっと海堂センパイ、大丈夫スか?」 海「……え?何か言ったか?」 先輩らの不毛な会話を見かけて、リョーマが海堂の肩を叩く それでやっと我に返った海堂に、リョーマがため息をついた 越「しっかりして下さいよ、……もう寝ます?」 海「あ、あぁ…」 桃「はあああ!?何言ってんだよ夜はまだまだこれからだろー!?」 ちょっと桃センパイ苦しいッス!! リョーマと桃城が戯れるのを眺めながら、 先ほどの彼女の笑顔が消えない ―――ありがとう 暖かい声が耳をかすめて、顔が火照る 海「…………チッ、もう一回走ってくる」 桃「はあああ!!!?お前バケモンか!!」 越「えっ か、海堂センパイ?その前に助け…」 仲間の声を背中に受けながら、動悸が収まらない自分は、どうかしてるんだと思った [*前へ][次へ#] [戻る] |