王者立海生の日常
甘え
肩を震わせて泣くよもぎに、海堂はひどく困惑した
二つ下の葉末だってこんなに泣かないものだから、どう対応していいものか…
「キリちゃん……………っ」
「!!………………………………っ、」
哀しそうに切原の名を呼ぶよもぎに、海堂は何故か動揺した
意を決して小刻みに震える己の手をグッと握って落ち着かせ、よもぎ肩に腕を伸ばした
「泣くなよ………………………」
そっと頭から背骨のラインをなぞるようによもぎを撫でる
「…………………………よもぎ、」
海堂の低い声が鼓膜を震わせ、暖かいものがよもぎの心に広がる
「海堂くん……」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!