王者立海生の日常
甘え
――――――――よもぎが一年の冬、幸村が倒れた
『オレたちに、負けは許されんのだ!!』
血の掟を置いて拳をふるう幼馴染み
『王者立海大の三連覇に、死角はねぇ!!』
瞳を赤く染めて相手を傷つけるテニスをする一番のクラスメイト
『次はなんて言葉はもう、聞きたくないんだ!!』
死よりも恐れていた絶望の淵に立たされ、苦しむ先輩
そんな彼らを見て、よもぎはただただ隠れて泣くばかりだった
どうしてあの時、泣いてばかりいないで、
彼らの勝利を誰よりも願わなかったのか?
どうして彼らが大切にしていたものを自分も大事にしてやれなかったのか?
今更、後悔ばかりが胸をつく
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