[携帯モード] [URL送信]

王者立海生の日常
裏切り











リビングの入り口に立っていたのはエイシュンだった











「エイシュンさん!!これ、わたしの携帯、皆のアドレスが……。なんで…!?」







よもぎがエイシュンを振り返って、詰め寄る








エイシュンはひどく冷たい視線を向け、言い放った



















「……………………そんなの、





ワタシが全て削除したに決まっているでしょう」












よもぎが驚いてエイシュンの腕をとる







「なんで………!?なんで、そんなことしたんですかっ、」












「万が一、携帯を奪い返されたとき、すぐに連絡を取れないようにですよ









………………でも、別に必要ない連絡先だったんじゃないですか?



アナタの携帯、誰からも連絡が無、」












――――パァンッ













「――――――――――はっ、はっ……ふぅうっ、そんなこと………ないもん、


絶対みんな、心配してくれてたはずだもん………っ」











エイシュンの頬を叩いた形のまま、よもぎが肩で息をする








目に溜まった滴がこぼれないよう懸命にこらえていた




















「………………。そうですか、まぁ アナタが何と言おうが、勝手ですがね」




















よもぎの携帯のディスプレイには、新着のメッセージは無かった












[*前へ][次へ#]

40/54ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!