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王者立海生の日常
二日目・不穏








―――よもぎがいなくなったコート―――





岳「なぁ、なぁ、


草薙っていつもああ抜けてる感じなのか?」




向日がドリンクをなんとか飲み干して柳に尋ねる






蓮「ふむ…よもぎは確かに基本馬鹿だが


大体の俺のパシリ…じゃない


マネージャー業等の雑務は人並みにこなせる


人並みにはな



まぁ、あいつがいくら馬鹿でも普段ならあそこまでの粗相は起こさない」





岳「柳お前あの子のことフォローしてんの?



それともけなしてんの?」




柳「向日たちには悪いことをしたが…




今回のは精神的要因だな」











柳が見つめる先で、
真田がいつもより一層険しい顔で赤也に歩み寄っていく






真「…………赤也、なんださっきのは」














赤「…………よもぎに言ったことッスか?



聞いてたんスか」







真「何故あんなことを言ったと聞いている!」





真田に怒鳴られて普段なら縮みあがる赤也が、

今日は逆に真田を睨めあげる








赤「……真田副部長こそなんスか、



あんだけ失敗しといてよもぎにはお咎めなしスか?」







真「よもぎならば俺が叱らなくとも自身のやるべきことはわかる」






赤「…………相変わらずよもぎには甘いッスね、」


真「違う」








真田は揺らぐことない瞳で言い放つ















真「あいつの幼なじみとしての、絶対的な信頼だ



そこに盲目的な甘やかしも、
贔屓目も一切存在しない!」















赤「……………………そうッスか」











赤也は、ボソッとそれだけ呟くと、



コートに戻っていった








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あきゅろす。
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