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王者立海生の日常
げんいちろうくん、誕生日おめでとう



弦一郎の家に入るとき、


弦一郎がストラップを眺めながらぼそりと言った




「……ぴよぴよぴよこ、だな」




「え!?」





よもぎは、


弦一郎がそう言ったのを聞き逃さなかった








「なに!?弦くん今なんて言ったの!?」



「Σべっ別になにも言っとらん!」



「嘘!言ったよ、


ねー弦くん覚えてたの?」


「知らん!早く入るぞ!!」


「ちょっとー!!待ってよ弦くん!!」













―――あの年の弦一郎の誕生日、



わたしは弦一郎に大きなクッションをプレゼントした

親が

それは弦一郎くんは男の子なんだから喜ばないかもしれないよ、

と言ったのも聞かず、それをえらんだ









『げんいちろうくん おたんじょうびおめでとー!!』



『よもぎ、これはもしかして、』





『ふふふー、おたんじょうびぷれぜんとの


ぴよぴよぴよこだよ!!

げんいちろうくん まえにすきっていってくれたからー!!




あっ あとねー、わたしねー…』


その後、自分がなんと言ったのかは思い出せない


ただ、弦一郎が何故か赤くなっていたような気がする



それだけは、覚えている

























"げんいちろうくん だーっいすきーっ!!"








*END*




→あとがきという名の謝罪会見

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