快楽堕ち変態性奴隷(BL小説/エロ小説)
イイッ…もっと奥まで


情事の余韻でグズグズになっている頭で考えても何も出てこない。
綺麗な体になって、永井と一緒に眠っていた。それだけしかなかった。



朝になって永井が目覚めると『また今晩来るからな』と言って身支度を整えると、寝室から出て行く。


また今晩…――
ここにやって来て、夜の情事を楽しむ為に。


頭をスッキリさせるためにシャワーを浴びに行こうとすると、部屋にある電話が鳴り響いた。

「もしもし…」

受話器を取って話をすると、向こうのほうからお袋の声が聞こえてきた。
こんなに優しい声で温かく包み込んでくるような声なのに…。

心に温かく沁みこんできて、以前のように今の自分に後ろめたさを感じる事が薄らいできていた。

『洋一?昨日、何度電話掛けても貴方が出ないから…』
「…ああ、永井さんに呼ばれて外に出てたんだ」

その時……実際は永井に浴室に連れて行かれ、浣腸を施されてあの人に全てを曝していた。
俺だって屈辱的で吐きそうな位にイヤだったのに、最後にはペニスを勃起させながら、永井に跨っていた。
そんな事実を知ったってどうしようもない。

『そう…、それならいいけれど。ちゃんとお仕事してる?ご迷惑をかけてない?』
「うん、大丈夫。そんなに心配するなよ」

それから少しだけ、家の方のことを話してお袋は電話を切った。
お袋から家の事や家族の事を聞くと、少しだけ心が楽になったのに…。
今はそれもさほど感じない。ただの世間話しにしか聞こえなかった。


きっと昨日の排泄で、心の中にあった羞恥心や嫌悪感など全て吐き出してしまったんだろう。
永井の前で曝したことで全て無くした……。そんな風に感じていた。


裸のままバスタオルと着替えを持って、シャワーを浴びに浴室へと入っていく。
大理石のヒンヤリとした冷たさ。窓から浮かぶ朝の東京の空。
全てが嘘のように感じるけれど、永井が忘れていったアナルバイブを見て、昨日の事が鮮明に甦ってきた。


――洋一っ…お前の穴は私に吸い付いてくる、絶品だ…
――ひぁぁ……イイッ…もっと奥まで……


鏡の前で抱きながら永井は何度も同じ事を、呻き声と共に紡ぎ出していた。
抱かれる事に対して親に対する後ろめたさや、自分への嫌悪。
昨日の排泄で吐き出してしまった俺は、これを見ただけで下腹部辺りにズキズキと熱い疼きを感じていた。
ボディーソープのポンプを押して中身を手のひらに出すと、床に落ちていたバイブを手にとって満遍なく塗りつけていく。
ソープで濡れたバイブは猛々しく起立したそれを思い出させた。

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