愛しくて愛しくて|BL小説|エロ小説|裏夢小説|官能小説
ウキウキしてる
最初は普通だった。
大学2年の4月、祐希から話かけてきた。
「ボク祐希っていうんだ!」
「はぁ…それで?」
「友達になってよ〜♪」
やたら人なつっこい祐希にヒいてた。
でもその後も祐希は微妙に冷たく接する俺にベタベタなついてきて、祐希が傍にいるのが、祐希がベタベタしてくるのが普通になっていた。
そんな中転機が訪れる。ある日祐希が風邪をひいたのだ。
しかも7月。祐希のいない午前中は寂しく、昼休みメールを送った。
『大丈夫か?夏風邪は恥ずかしいだろ〜』
『大丈夫じゃなぁ〜い…帰りコンビニでいいから何か買ってきてぇ〜』
『しょうがないな』
などと返信しながら祐希に会う事を楽しみにしてる自分に気付いた。
あれ…ちょっと…俺ウキウキしてる…?バカじゃん俺。
祐希は男だって。
でも最後の授業は祐希に何を買って行くかで頭はいっぱいで上の空だった。
結局悩みぬいた末に選んだものはとろろそば。
微妙だなぁと思いつつ祐希から聞いた住所に行くと、出てきた祐希は真っ赤で、目もぼんやりしてるしろれつも回っておらず典型的な発熱患者だった。
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