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雨のカタチ
雨響く木々の隙間に
必死に笑顔作った君は
楽しげに水溜まりで
踊っていた

風吹雪く木下で
予報違いの雨に打たれ僕は
俯いて泣き止むのを
待っていた

雨上がりに水溜まりに映る君の顔が
晴れ渡る空の青より綺麗に揺れるよ

踊る姿眩しくて俯く顔は上がり
君は優しげに微笑んだ
雨のカタチおぼろげな世界で僕は気付いた
君が流す涙粒に

声をなくしても紫陽花が歌うこの時間
寂しい体は君の涙で溢れ出したよ

踊る姿眩しくて俯く顔は上がり
君は寂しげに僕を見た
「大丈夫だよ」呟いた僕が側にいるから、だから
まだ晴れないように
願いながら、見つめながら、そしたら雨が上がり
心もすべて晴れるように

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あきゅろす。
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