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悪魔も喘ぐ夜
*


 いつもなら俺の部屋に引き上げてからし

かしてこないそれも、家の中が無人なら関

係ないと思っているのか顎にはほとんど力

を入れないで甘噛みを繰り返す。


「麗、まだ昼だろ?」

「でも誰もいないよ?

 今日はお兄ちゃんにいっぱいいっぱいキ

 スしたい…」


 甘えた声を出して顔を上げた麗は、自分

から触れるだけのキスをしながらさりげな

く胸の上に置いた手で突起を探して服の上

からキュッと摘む。


「んっ」

「ね?お兄ちゃん」


 “いいでしょ?”と見上げてくる麗の顔

が色っぽい。

 まだ明るいからと牽制をかけて効いてい

る気配はない。



 麗は基本的にキスと胸弄りしかしない。

 甘い甘いと言って胸の突起や蜜を垂らす

それを舐めても、俺がダメだと言えばそこ

でやめる。

 よほど俺に嫌われたくないんだろう。

 物足りなさそうな顔はしても、無理強い

はしてこない。


 体が火照っても、まだそれ以上を知らな

い麗にその一線を超えさせないのは兄とし

ての防御線だ。


 その代わり、部屋に引き上げると麗は毎

晩キス魔になる。

 その欲求まで拒否してしまうと今度は何

処にはけ口を求めるか分からないから、“

キスはOK、お触りは途中まで”と明確な

線引きをしている。





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あきゅろす。
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