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悪魔も喘ぐ夜
*


 あぁ言えばこう言うっ…!


 ムスッと兄貴を睨みつけてから、麗に視

線を戻した。


「麗はもう寝ろ。な?

 兄貴は、んっ、俺がどうにかするから」


 というか、見られたくない。

 ここまでバッチリ見られておいて、なん

だけども。


「……やだ」


 ボソッと言われた一言を思わず聞き逃す

かと思った。


 あれ?今、なんて…


「お兄ちゃん」


 今しがた兄貴が塞いだばかりの唇を、今

度は麗の唇に塞がれた。

 しかも俺の腰を支えるの両手ではない手

が、俺の萎えたものを扱き始める。


 ちょっと、待て…!?


 頭が混乱してついていかない。

 今、自分の身に何が起きているのか。


 麗は部屋に帰…らないのか!?

 しかも、今なんで俺のを…?!


「んっ、ふぁっ…!」


 麗に口を塞がれて上手く声が出せない。

 空気を求めて顔をそらそうとするのに、

麗は俺の唇を逃がしたくないように塞いで

いる。

 声を出せないまま喘ぐ口内に麗の唾液が

流れ込んできた。
 

 なんで二人してっ…!


 何故そんなに飲ませたがるのか分からな

い。


 しかし、酸素が欲しい。

 萎えたものが扱かれながら高ぶってき

て、兄貴が弱いポイントを擦り上げるせ

いか、酸素不足を訴える脳が急速にぼう

っとしてくる。





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