悪魔も喘ぐ夜
*
よし、寝たふりしよう。
それしかない。
決めてしまえばあとは早かった。
いや、動きそのものは早くなかったけ
ど。
すでにパジャマは来ていたから、部屋
の明かりを消してベッドに潜り込むだけ
だ。
問題があると言えば…この部屋は鍵を
かけてしまえない上に昼間寝過ぎたせい
であまり睡くないことくらいだ。
寝たふり、寝たふり!
寝入ってしまえば、あとはこっちもも
んだしっ
根拠もなく強気になりながらベッドに
潜り込んで瞼を下ろした。
[*前][次#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!