悪魔も喘ぐ夜
*
抱えていた膝を離して、その腰に巻きつ
けた。
挿入が深くなってたまらず腰を密着さ
せ、その首に腕を回してしがみつきながら
その耳元に吐息と共に懇願を吐き出した。
「もう…ちゃんと動いてっ…」
「ッ…本当に…どこまで…」
兄貴は息を乱しながら、呆れたように笑
って独り言のように呟く。
「わかりました。それならたっぷりとここ
で僕を味わいなさい」
「あッ、はぁッ…!」
俺の腰を抱えた兄貴は、その言葉通りに
腰を打ちつけてきた。
それまでの停滞など嘘のように、体内を
いっぱいにするもので弱いポイントを狙い
すまして抉るように貫いてくる。
その度に打ち震えて兄貴の猛りを滑る窄
まりでギュウギュウと締め付けた。
兄貴に揺さぶられて歓喜する体は、もう
何も出すものなどないと思っていたそこか
ら先走りを零して揺れる。
もう言い訳などどうでもいいくらい気持
ちよくて、俺は喉が震えるまま腰が揺れる
ままにその快楽を貪った。
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