悪魔も喘ぐ夜
*
指が抜かれて間もなくその濡れた窄ま
りに兄貴の熱があてがわれた。
後口で感じる熱量は、その涼しい表情
からは想像できない程熱く猛っている。
指を抜かれたばかりの入り口をその先
端でやんわりと刺激されてまたキュッと
窄まった。
「挿れますよ?」
「ん……」
ゆっくりと入り口を押し広げながら入
ってくる猛りを、懸命に息を吐き出しな
がら迎える。
何かで濡れ解されてもまだその熱量は
大きくて、先端で解すようにしながら入
ってくるのを軽く腰を揺すって助ける。
ようやく全部が体の中に入ると、肩か
ら力が抜けた。
兄貴の…やっぱ大きい…
体内をいっぱいにして脈打つその熱
は、すっかり成長しきっていて麗の幼い
ものと比べるとやっぱり違う。
この熱で今から掻き回され貫かれるの
だと思うと窄まりがその根元を締めつけ
てしまった。
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