オリジナル小説 第2話「力の解放」 「なんなんだよ、コイツは」 「大戦中の魔物がまだのこってたのか」 唐突すぎて二人ともパニックになっている。 「まずは逃げ道の確保だ」 髪の短い青年は周りを見回しながら言った。ちょうど魔物の後ろに通路があり、その奥には光が見えた。 「アイツを倒さないと駄目ってか」 髪の短い青年は諦めかけていた。 「さっき手に入れた剣で戦うしかないな」 髪の長い青年は冷静になり、剣を手にした。 「そうだな、俺だって伊達にハンターやって無いからな、これくらいの困難乗り越えてやるさ」 二人は剣を構え魔物へ向かっていった、魔物はそれを阻もうと大きなハサミで攻撃してきた。 「敵さんもやる気の様だ、俺たちの力見せてやる」 髪の長い青年は魔物の攻撃を跳躍で回避し、その勢いで魔物を切りつけたが。その強固な殻を傷付けることは出来なかった。 「なんてやつなんだ、この剣でも駄目なのか」 絶望する二人をしり目に魔物は攻撃を再開した。 「てめぇなんかに殺られるわけにはいかないんだよ!」 髪の短い青年が剣でハサミを受けとめた。その時は奇妙な声が聞こえた。 「汝ハ、我ガ力ヲ欲ス者カ」 「誰だ!?」 髪の短い青年は辺りを見回した。 「我ガ力ヲ欲スナラバ我ガ名ヲ呼ブガイイ」 [前へ][次へ] [戻る] |