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mossanの宝物
☆山本とひまつぶし
いきなりラブ子が家に遊びにきた。


『もっさぁ〜ん
何かすることない〜?』

「どうしたラブ子ヒマなのか?

『めっちゃヒマ!!
イタ電で「ハァハァ…ねぇ今どんなパンティー履いてんの?」って聞かれてもまともに受け答えしてしまうくらいヒマ』

「ヒマにも程があんぞ」






『いいこと考えたッ!!』

「どうせくだらねぇことだろ〜」

『くだらなくないよ!
名付けて[山本家の生活水準向上委員会]☆』


何こいつ!
いきなり人んち来て勝手に生活水準向上させようとしてるよ!!
余計なお世話だっつーの!


『山本家の財政難はいっつもタダで寿司食わせてくれるクソジジィのせいだと思うよ』


俺んち財政難設定なんだ。しかも今ラブ子こいつうちの寿司食ってるからね!!
説得力は限りなく0に近いよ。
そんで同級生の親父を
寿司食わせてもらっておいてクソジジィ呼ばわりとか逆にすげぇな!
勇気あるよお前!
むしろ勇者だよ!!
だから早く魔王を倒しにいってきて!
そして早く薬草尽きて!


『遠回しに死ねってか』

「ナチュラルに心読むのやめて」




『山本家の生活水準向上委員会パート2☆』

「まだ続くんか」


パート2…?
もしかしてパート1ってさっきのか!?
オイあれうちの親父に対するただの悪口だっただろうが!!
先が思いやられる……。


『竹寿しはさぁ〜…メニューにインパクトないよね!』

「はぁ?」


普通インパクトないだろ。


『ちょっとは
やべっち寿司見習えよ』

「あれはナイナイの矢部がやるから人気があるんだよ!
一般の店でコンビーフ出したら怒られるからね」

『あ〜うるさい!!
プロフェッショナルきどりはもうたくさんだ!』

「お前も学校へ行こうでやってた休み時間向上委員会きどりじゃねぇか!」

『もうたくさんだ!』

「なにげにそのセリフ気に入ったんだね」






そんなことを話していると親父が俺を呼んだ。

言われた通り玄関に行ってみるとそこにはツナが立っていた。


ツナ「あっ山本!今日俺にサイフ預けっぱなしで忘れてただろ」


そういえば。
すっかり忘れてたや。


「わりぃ!わざわざ届けてくれてありがとな」

ツナ「どういたしまして」





『誰来た〜ん?って
あれ?ツナか!!』

ツナ「あ…ラブ子ちゃん」



ラブ子あの野郎
玄関にまで出てきやがったよ!
めちゃめちゃ家族気分じゃねぇか!!



ん?
ツナが俺の方見てる…。



ツナ「(へぇ〜山本ってラブ子ちゃんと付き合ってたんだ〜あの子が彼女とかすごく大変そうかつかわいそうという意味を含んだあわれみの目)」



げっ!!
ご…誤解されとる!



『ちょっとツナ!何あたしのもっさん見つめちゃってんの!!』


しかもこいつはこいつでツナのノリノリで誤解を受け入れ、さらに山綱の心配までしてやがるし!


「ちがうからなツナ!」

慌てて弁解する俺。


ツナ「ごめん邪魔して……2人のイチャイチャパラダイス壊しちゃったね」

「いや全然邪魔じゃねぇよ!!そしてそんな存在さえ許すことの不可能なパラダイスはむしろ破壊してください」

『まったく針すなおじゃないなぁ〜もっさんは』

「俺はいつだって自分の心に針すなおだから!」

ツナ「やっぱり仲いいね」

『夜の相性もバッチリ』

「おい妄想と現実ごっちゃになってんぞ」




怖い!怖いこの子!!
ちびっこ妄想族だ!





『……あっ!
そろそろ天才テレビくんMAX始まるから帰るわ!!じゃまたねマイダーリンと微生物よ』

ツナ「俺微生物なんだね」


「2度と来ないで」

『またまたもっさんたら照れちゃってぇ〜!! 大丈夫っ☆
山本家がどんなに貧乏になっても嫁のあたしが助けてあげるから!!』

「嫁もなにも付き合ってすらねぇだろ!!」






でもちょっとだけ

うれしかったりして。







もっさん
愛してる!!




ツナ「ラブ子ちゃん寿司いっぱいテイクアウトしてた」

「山本家の財政難は主にあいつのせいだと思う」

ツナ「俺もそう思う」




やっぱりうれしくねぇや!





    おわり


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我らがもっさんがオロオロしちゃってんのが新鮮で面白かったです(>▽<)ノ
これからも愉快な小説を書いてmossanの老後の楽しみを作り続けてください!
ありがとうございました〜★

ひまつぶし屋様提供でお送りしました。


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