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愛してマスター!
好き好きビーム。

あたしは悪魔だから、天界に住む創造神だとか天使だとかが大嫌い。
あんた達がいくら祈りを捧げようが、あいつらは救いの手なんか差し出しちゃくれないわ。

でもねあたし、運命だけは信じてるの。
だってこの限りなく広い世界で、大好きな大好きなあの人と、出逢えたんだもん。




マスター!




あたしの声に振り向いたその笑顔は…あぁマスター、今日もとってもキュートですっ!


「どうしたの?キュナ。お腹空いた?」


駆け寄ったあたしを抱き締めて、優しく尋ねるマスター。


「いいえ、キュナは、マスターにぎゅってして貰いたかったんです!」
「キュナは甘えんぼさんだねぇ」


嬉しくて尻尾を揺らしてすり寄れば、彼女もそれに応えてくれた。

マスターはいつも、暖かくてすごくいい匂いがする。
甘ぁい甘ぁいミルクたっぷりの苺みたいな、美味しそうな匂い。
悪魔達を惹き付ける蠱惑的な匂いを放つのは、極上の魂を持っている証拠。

でも勘違いしないで。私はマスターの魂が欲しいんじゃないの。
そんなことしたらマスターは消えちゃうのよ。そんなの絶対に嫌。


あたしが欲しいのは、大好きなマスターのココロとカラダ。


そう、だからさっきから目の前に広がるお年頃の割にちっちゃなお胸に、もう我慢の限界なんですっ!

あぁっ!今すぐ服を破り去ってそのすべすべのお胸に思う存分すりすりしてぺろぺろしたい!
でも駄目!いきなりそんなことしたらマスターに嫌われちゃう。それは絶対、何としても避けなきゃ。

あぁでも…あ、近い…っ!トップ78センチ、アンダー67センチのAカップが近いぃい!


「こら」


マスターの声にはっとする。
あたしがトリップしている間、犬みたいにいつまでもすり寄ってたから、マスターは困っちゃってたのかもしれない。
それともまさか、今のエッチな妄想がバレてた!?


「ごめんなさいマスター!」


急いで身体を離そうとしたあたしを、逆にぎゅっと抱き締めてマスターは笑った。


「そんなに尻尾振っちゃうかわゆい悪魔にはちゅってしちゃうよー」
「して下さいっ!」


間髪入れずに叫んだあたしにマスターは困ったように笑って、でもちゃんとあたしのおでこに触れるだけのキスをくれた。


あぁマスター、あたし幸せです。
行き倒れていた出来損ないのあたしに、優しさとぬくもりと愛情をくれた貴女。

そんな貴女をこうして全力で愛して、傍にいさせて貰えるだけで、あたしはもう夢みたいに幸せなんです。
それがこんな、可愛いキスまで頂いてしまったら、あたしはもうとけてしまいそうなぐらい幸せなんです。


でもごめんなさい。悪魔って我が儘なんです。
どうか、どうかお願いですから、いつかあたしに貴女の全てを下さい!








※目指せ、妹扱いからの脱却。

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