拍手ログ 姉妹とポケモン。 聞き覚えがあるようなないようなBGMに興味を惹かれ、私は遥希の手の中にある二つの液晶を覗き込んだ。 「何?」 「ポケモン…」 「今更?」 ふ、と笑って側にあった雑誌を開いたのと同時、やけにせわしないBGMに変わった。 思わず横目で画面を盗み見る。 『あ! やせいの ピジョットが とびだしてきた!』 なるほど、敵との戦闘に入ったというところか。 巨大な鳥のポケモンと対峙していた主人公らしき少女が、台詞と共に画面手前から姿を消す。 『ゆけっ! シズカ!』 そして少女は、なぜか私の名前を叫んだ。 光と共に現れたのは、妙に女らしい身体つきをしたウサギのような…恐らく、ポケモン。 視線に気付いたのか、遥希がはっとしたようにこちらを振り返った。 「…遥希」 「……」 「私といつも一緒にいたいならそう言えばいいのに」 「ちっげぇようるさいな!」 (いつもポケットにシスター!) ※シズカ=ミミロップです…DS版ポケモン分からない方すみません。 [戻る] |