アンタとオレの関係
助かっ………た?
人の陰になっていて、部外者、もとい救世主の姿は俺からは見えない。
とりあえず、あの3人でないことは声で分かった。
早く助けてほしいという気持ちと、こんな最悪な姿を見られたくないという気持ちが入り交じって、俺は混乱気味だ。
「………かい、ちょう」
……………ん? 会長?
「もう一度聞く。何をしている?」
「な、何って………」
「じゃあ質問を変えようか。佐倉くん」
俺?
『は…い…』
ヤバい、声が震えてる。
「これは合意の上での行為かな?」
やっと、その人と目が合った。
情けないぐらい、震えた声を聞かれたくなくて、返事はせずに頭を振る。
「まぁ、聞くまでもなかったよね。お前ら5人はさっさと出ていけ。処分は追って通知する」
それを聞いて、5人はすごすごと出ていく。
そのやりとりの間に、俺は下は履いて、上もシャツまでは着た。
5人を追い出した後、こちらを振り返った会長が、ちょっと残念そうな顔をしたとかは知らない。
◆◇
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