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アンタとオレの関係
帰国後の用事

その後、また十数時間のフライトを経て、日本に着きました。
あー、背中ぽきぽきいってる……。

ちなみに、機内では、俺は映画鑑賞かゲームか英単の暗記(悠にぃにやらされた)をやっていて、悠にぃはひたすらパソコンに向かってた。
通路を挟んだ向こうでもビジネスマンがパソコンをいじっていたけど、明らかに悠にぃの方がタッチが早いし、何より集中力が続いてた。
やっぱりカッコいいよね、悠にぃは。


入国審査を受けて空港内のカフェに入ったところで、俺は、忘れていたことをやっと思い出した。


『悠にぃ悠にぃ!』

「なに?」

『思い出した!』

「……離陸直後に忘れた話?」

『そう!えっとね、この後、本当だったら学園に戻るところなんだけど』

「どこか行くのか?」

『えっとねー、ゆーしんち!』

「……ごめんわかるように言って」

『悠にぃが迎えに来た時に俺にひっついてたデカい銀髪の奴がいたでしょ?
学園に戻る前に、ゆーしの家に寄るって約束してたの』

「いつから行くとか約束したのか?」

『してない』


悠にぃは呆れた顔をしながらも、じゃあ今からでも連絡したら?と言った。

夏休みだし、出てくれるかな?という俺の不安を裏切って、ゆーしは2コール目で出た。

そして、何の問題もなく、俺は明神家に連れていってもらえることになりました。




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あきゅろす。
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